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2008年5月31日(土)13時開演
浪曲のすゝめ
浅草木馬亭
木戸銭:前売り@3000円
寄席友達であるKさんがプロデュースに加わった企画。
木馬亭の座席は両側に補助椅子が出る大盛況。
ざっと見渡して、中年の男性・女性のほか、ご高齢のお客さまが
多いことに驚かされる。
後ろには立ち見も出て、ざっと140人見当は入場していたか。
▽あづまりえ 国定忠治
▽東家三楽(曲師:渡辺京子)アラビア久(ひさ)
<お仲入り>
▽木村若友(曲師:沢村豊子)塩原孝子伝(江戸日記・親子の別れ)
▽東家三楽(曲師:渡辺京子)左甚五郎(天王寺・猫きざみ)
あづまりえさんは、熱の入ったうたいっぷりで観客席をぐっと引き込む。
アラビア久は初めて聞く話だが、浅田次郎の小説「天切松闇語り」に
類型の物語『槍の小輔』(第1巻第2夜)があり親しみやすかった。
三楽先生は浪曲のマクラよろしく、この会の開催への経緯への謝辞を織り込みながら
配布されたプログラム内のあらすじの訂正をうまく紹介するあたり
経験の余裕がうかがえる。
木村若友先生は1911年のお生まれということは96歳?
失礼ながら女性の声色を使うときのかわいらしいこと。
塩原多助、親子の別れのくだりを
年齢ゆえの味をかもし出して、円熟の高座。
三楽先生の2席目、左甚五郎は「11席あるうちのどこをやるかは
これからお客さんの様子できまるよ」と変化球を投げて
さすがの貫禄で軽妙にうたいすすめる見事な展開。
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