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大西南
講談、寄席、絵画、音楽、芸術一般の記録
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2009年6月16日(火)12時45分~
6月中席 国立演芸場
木戸銭:@2000円

▽前座 落語、春風亭昇々 雑俳
▽昔昔亭健太郎 落語、のっぺらぼう
▽東京丸・京平 漫才
▽春風亭柳之助 落語、たがや
▽林家花 紙切り(舞妓、松坂牛、えと・羊、カエル、歌丸師匠、横顔)
▽三遊亭園遊 落語、蛙茶番
<お仲入り>
▽北見伸&ステファニー(瞳ナナ、小泉ポロン、+2人)
▽三遊亭遊雀 動物園
▽鏡味八千代・初音 太神楽(五階茶碗、ばち、傘の回し)
▽桂平治 落語、源平盛衰記・木曽義仲

観客はざっと150人というところか。空席が目立つ。
紙切りの林家花ちゃんは、おしゃべりがちょっとぎこちないが
師匠の今丸さんの姿も思い浮かぶ感じがする。
遊雀さんは新潟県の佐渡に行ったエピソードから例の話。
トンビにサンドイッチをさらわれるときのゼスチャーに味がある。
話しぶりで力が抜けた感じが実にうまい。

個人的に強く感動したのは大神楽。
人気は知っていたが、八千代ちゃんと初音ちゃんの高座を見たのは今回が初めて。
立ったままでの五階茶碗はたいへんだと思うが、
八千代ちゃんの芸には安定感がある。
その八千代ちゃんに道具を渡す初音ちゃんの話しぶりがいい味を出している。
往年の永六輔さんを思い出すような、ちょっと舌が長くてろれつが回らないような感じ。
アニメ声のようにもきこえるのだが、たどたどしい話し方だけでお客さんが湧くのだから面白い。
撥の投げ分けに一本ゴトンと落としたり、傘の回しでの鞠が元気良く飛び出してしまうところが
かえって「頑張れ」という気持ちを持たせてしまう。
技術面ではあれこれご指摘もあろうが、若手が頑張っている姿は初々しい。
撥の取り合い(上下取り)は、ボンボンブラザーズの姿が透けて見えるようで、感涙にむせびそうになる。
彼女たちの師匠が勇二郎さんと繁二郎さんなのだから当たり前のことだが
伝統芸能が継承されている様子を高座で拝見できることは至福の喜びである。
初音ちゃんの口上には正二郎さんを感じさせるところもあり、太神楽ファミリーを感じた高座だった。

この日の主任は平治さん。
桃太郎師匠の代演だが、お客さんを沸かす平治さんの力量には
いつもながら感服する。
源平盛衰記のマクラ?の部分で、「まあ、こんなことあんたらに言っても…」と
桃太郎師匠の口真似をするあたりは、平治さん一流の本来のトリへの心遣い。
この日は彦六師匠や柳昇師匠の口真似もあり、サービス満点だ。
終演は16時8分。
定員300人のホールでお客さんの入りがおおよそ半分と
ちょっと寂しかったが大満足で会場を後にした。
 
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