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大西南
講談、寄席、絵画、音楽、芸術一般の記録
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2008年2月4日(月)19時~
三遊亭白鳥・桂あやめ二人会
池袋・東京芸術劇場小ホール2
木戸銭@3500円(全席指定)

▽前説 三遊亭白鳥・桂あやめ
▽桂あやめ 落語…アタック!なんば一番
▽三遊亭白鳥 落語…メルヘンもう半分・ムーミン塚由来
<お仲入り>
▽三遊亭白鳥 落語…プロレス少女伝説
▽桂あやめ 落語…ちりとてちん・芸者バージョン

仕事が思いがけず早く終わったので、
当日券で入れる確証もないまま
池袋の芸術劇場へと向かった。
入り口前では当日券を販売しており一安心。
新作で人気落語家が出る独演会は前売り完売ということも多く
当日券でふらりと入れるのはフリーの客にはありがたい限り。
会場は空席が少し目立つ程度で、280人くらいの入りか。
若いお客さんばかりでなく、40~50歳代以上のお客さんが多いのも面白い。

舞台の毛せん、高座の背景を飾る三枚の薄い布が
いずれも日本色で美しい演出。
座布団もお仲入り前後でラベンダー、レモン色と
こちらも細かい演出が効いている。

前説に出てきたあやめさんの衣装は赤地にトランプ柄。
なんでも浅草の伝法院通りで買い求めた反物を
仕立てたものだという。
白鳥さんはワッペンこそないものの
背中に白鳥柄とswanの文字が入ったお着物。

あやめさんの最初の演目は、ご本人いわく
「白鳥さんがプロレスネタを高座にかけると聞いたので
スポーツネタで対抗する」とした
バレーボールにかける少女を描いた新作。
登場人物が蟹沢(かにさわ)ちゃんだったり
袋小路マルカ?ちゃんだったり、思わず二ヤリとさせられる。

白鳥さんのメルヘンもう半分、はもちろん「もう半分」の
骨格をとっているがほとんど新作。
ムーミン村を出たスナフキンが徳兵衛さんになって
居酒屋を営んでいるという、白鳥ワールド全開。
ネタばれになるので詳述は避けますが、
人物設定に対するファンからのダメ出しも披露されて
笑いの波状攻撃にどんどん巻き込まれてしまう。

白鳥さんの二席目は、お茶コング、閑古鳥しのぶ、を
主人公に描く新作落語。
白鳥さんが語る女の子は、力技でぐいぐい聞かせる形で
心理描写を伝える感じだが悩める乙女ごころが伝わってくるから不思議だ。

トリの桂あやめさんは衣装も変えて、
高座には見台、ひざ隠しが置かれる。
連続テレビ小説も取り混ぜながら
こちらも巧みな話題運び。
全然関係ないと思わせた、大阪のおばちゃんの話で
「ほんま、ほんま、ほんま」と3回繰り返したら
その話はウソや、というマクラも伏線のひとつとなる。
ひなづる、きねづるを登場人物に据えた
芸者バージョンゆえに、女性ならではの
ちりとてちんは聞いていて違和感がない。
当たり前?か。

高座がなかったのに、めくりと高座返しで
お茶子を務めた三遊亭丈二さんのことをさらりと紹介する、
あやめさんの心遣いも決め細やかであった。

 

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