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大西南
講談、寄席、絵画、音楽、芸術一般の記録
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2008年6月28日(土)18時~
立川談志・談春親子会
歌舞伎座
木戸銭:3階席@5000円+チケットショップでのプレミアム****円

この日はあるお寺の地域寄席で、うめ吉さんを見ようとしていた計画を断念し、
談志師匠の慶安太平記を聴けるならばと一縷の望みを託したのだが。

慶安太平記、三軒長屋の親子リレーはならず。
歌舞伎座はほぼ満員。
空席が若干目立つが、完売なんだからチケットを
持っている人はちゃんと来てよね。
満足を感じたお客さんも限られただろうが、
不満をいだいたお客さんはほとんどいなかっただろう。
このところ家元の声の調子が悪いことは、ファンの間では周知のこと。
歌舞伎座の大道具さんはさすがにいい仕事、
ふすまに丸に三蓋松の立川流の定紋がきれいにあしらってある。
冒頭で二人並んで舞台下からせり上がった時には
割れんばかりの拍手であった。
談春さんが、「きょうは白紙です」とコメントした際に
演目については観客の誰もが了解したはずだ。

▽口上? 18時5分~16分 談志・談春
▽立川談春 慶安太平記…善達の旅立ち~宇都谷峠(18時17分~45分)
▽立川談志 小噺と「やかん」(18時46分~19時24分)
<お仲入り>
▽立川談春 芝浜(19時46分~20時34分)

談春の慶安太平記、もちろん講談とは違うテンポ。
京都までお金を届ける増上寺の僧の名前も
講談の伝達ではなく「善達」になっている。
芝の増上寺にふれて「シュウマイを落っことしたところね」というフリは面白かった。
もっともあたしも『赤めだか』を読んで最近知ったエピソードだが。

家元は声がきれいに出ないことが辛そうで、観客も辛い時間帯だった。
「芸人が高座のうえで苦しんでいる姿を見るのはどんな気持ちだい?」と
観客席に振ったあたりは家元ならではの洒落が効いていたが、
これまたこちらも辛くて素直には笑えない。

芝浜はマクラもふらずに一気の高座。
談春さんらしい気概の一席と感じた。
後ろのふすまが開いてあやめの光景に変わる。
談志師匠がどのような気持ちであったのか、
すでに歌舞伎座を後にしていることを
談春さんがとつとつと述べる。
何かしら重い気持ちで歌舞伎座を後にした。

 

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2008年6月28日(土)13時~
花形演芸会#349 国立演芸場
@1800円

▽前座 落語・柳亭市朗…手紙無筆
▽落語 立川吉幸…元犬
▽コント THE GEESE
▽落語 三遊亭きん歌…だくだく
▽落語 柳亭市馬…松曳き
<お仲入り>
▽浪曲 太田ももこ、曲師:佐藤貴美江
     …明暗舞台 
▽落語 三遊亭全楽…錦の袈裟
▽講談 神田陽司…競走馬物語

陽司くんがトリとあって駆けつけたが
ざっと200人以上の入りは健闘でしょう。
観客席を見渡すと年配のファンの姿が多いように感じた。
肝心の内容ですが、正直な感想を述べると「もう少し頑張りましょう」と
感じざるを得ないものも多かった。
もっとも、花形演芸会がチャレンジの場所でもあり
高座の出来不出来が問題でないことは承知のうえである。

気の毒だったのはコントが事情により二人そろっていなかったこと。
相方の尾関くんがアキレス腱断裂で入院という話だったが、
休演も代演も選べなかったのだろう。
苦し紛れ?か高佐くんがパントマイムのような一人芸を披露していたが
果たしてこの選択が正しかったのかどうか。

秀逸だったのは市馬さんの中トリ。さすがの貫禄である。
小さん師匠の思い出話から松曳き、という展開は
定型のようだが、単なる回顧ではなく巧みに噺のマクラに
なっているところがこころにくい。
7月にCDを出すことを知っていると思しきお客さんも多く
美声ネタのところで客席から心得た拍手が入るところも
観客席との一体感がある。
市馬さんの噺のうまさは定評があるところだが
他の出演者のネタの邪魔をせず、さらりとしていて
しかも落語本来の楽しみも盛り込みながら
中トリを勤めるバランス感覚には脱帽した。

陽司くんはトリの大役を無事にこなし
巧みに客席を自分のペースに引きずり込んでしまった。
冒頭での挙手による調査では、今回初めて陽司くんを聴くというお客さんも多かった。
講釈場ではないのだから、競走馬物語という選択は間違ってはいなかっただろう。
 

2008年6月21日(土)18時50分~
講談どんぶり会
うなぎ両国
木戸銭:@4000円

▽神田鯉風 太閤記…太閤ごぼう
▽神田愛山 白子屋政談…かつおの強請
<お仲入り>
▽口上 神田愛山
▽神田阿久鯉 天明白浪伝…むささびの三次召捕り

会場にはざっと35人。これ以上入ると窮屈な印象もあり
聴きやすさを感じるとちょうどいい人数だったか。
愛山先生の白子屋政談は、気合が入っていた。
口上を語る兄弟子からの軽いお祝いと受け止めたが。
阿久鯉ちゃんの天明白浪伝は彼女の得意ネタでもあり
安心して聴くことができた。

どんぶり会も諸物価高騰で会費@4000円でも難しさを感じる。
仲入りで焼き物、講談が終わって食事が供されるのだが、
どんぶりは皆さんまだ食事中でもふたは回収されるし
あわただしいことこのうえない。
追加の酒類を注文することあたわず、後片付けに一直線だ。
お店の苦労も推察するが、講談を聴き終えて少しゆっくりしたい
お客さんの希望となんとかすり合わせる良い知恵はないものだろうか。

 

2008年6月20日(金)13時半~
第4回 神田きらりの会
お江戸日本橋亭
木戸銭:@1000円

▽きらり 講談…村井長庵・久八放逐
▽池田弘一 桃太郎発端話説
<お仲入り>
▽きらり 講談…清水次郎長伝・羽黒の勘六

きらりちゃんは芸への取り組みに意気を感じてか
年配者の固定ファンがついている。
めくりや高座返しをするお茶子もいない一人会だが
ひたむきさが感じられる。観客は30人ほど。

池田弘一先生のお話を聞くのは初めてだが、
大学での講義を聴いているかのようだ。
やさしい語り口調で静かにお話になるのだが
時折ちょっと笑いを誘うようなくすぐりが入るところが面白い。

きらりちゃんの久八放逐は前回、
2007年5月の若葉会で聴いたことがあるが
話の筋がなんともいたたまれない内容だ。
抑えた読み方でしっかり読めていたように感じた。
清水次郎長伝はところどころ怪しいところもあったが
変に立ち止まらず読み進めたところが好印象。
これからの研鑽に期待したい。
 

2008年6月16日(月)
池袋演芸場6月中席(夜の部)
池袋演芸場
1時半~8時半通し
木戸銭:@2500円

三遊亭遊馬・日向ひまわり・古今亭今輔
真打昇進襲名披露興行

(16時半以降プログラムでは)
▽落語 三笑亭夢太朗
▽落語 三遊亭遊三
▽奇術 北見マキ
▽落語 古今亭寿輔
▽落語 桂米丸
<お仲入り>
▽口上 左から、古今亭右紋、古今亭寿輔、古今亭今輔、日向ひまわり、
    三遊亭遊馬、三遊亭小遊三、桂米丸
▽落語 三遊亭遊馬…禁酒番屋
▽ものまね 江戸家まねき猫…ニワトリ、カッパをみた犬と猫
▽落語 古今亭今輔…新作:飽食の城
▽落語 三遊亭小遊三…花色木綿
▽曲芸 ボンボンブラザーズ…いつもの、ただし鼻にテープは無し
▽講談 日向ひまわり…魚屋本多(小牧山合戦余聞)

ひまわりちゃんの真打披露に
なかなか行けなかったがようやく夢叶う。
ただし、仕事帰りだったので口上に間に合うのがやっと。
 

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