忍者ブログ
大西南
講談、寄席、絵画、音楽、芸術一般の記録
10

1 2 3 4 56 7 8 9 10 11 1213 14 15 16 17 18 1920 21 22 23 24 25 2627 28 29 30 31
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010年4月10日(土)
日本講談協会定席
黒門町本牧亭
木戸銭、チラシ割引@2000円

▽神田真紅 伊達家の鬼夫婦
▽神田あっぷる 真田雪村、九度山脱出
▽神田松之丞 三方が原軍記、内藤三左衛門の物見の前まで
▽神田蘭 寛永力士伝、越の海勇三
▽神田山吹 浜野矩随
▽神田茜 五年目の夫婦(落語替り目より)
▽神田愛山 講談私小説、真剣師
<お仲入り>
▽神田紫 曾呂利新左衛門 和歌の指南から柿のご意見まで
▽神田紅 グリーンファーザー、杉山龍丸物語

観客は30人を超え、お膝送り寸前。
真打はそれぞれに味。
カウンターには、杉山龍丸さんの息子さん?からの
花が届いていた。
………………………………………
【苦言】
私は自戒として、ほめ言葉であれ苦情であれ
本人の前で言えないことは
他人に言ったり書いたりしないことにしている。
それが最低限の礼儀ではないかと感じているからだ。

この日は少し気になる前口上がいくつかあった。
前座が読み始める前にあれこれ話すことには反対だし、
二つ目であっても、できうる限り、芸に集中するべきだ。
マクラにならない雑談は言語道断だし、
やれネタの練習がどうだという言い訳も聞き苦しい。
いちばん聞き苦しいのは、師匠の前で言えないようなことを
自虐ネタでもなく、笑いのネタとしてお客さんに話すことだ。
ほんとうはそういう話で客席は笑ってはいけないのだが、
残念ながら数人が笑ってしまい、本人を増長させたキライもある。
あまりに不愉快だったので、
「おまえさんは、いまの台詞を師匠に対しても言えるのか?」と
意見をして会場を後にしようかとも考えたが
それではあまりにも大人気ない。
さりとて、祝儀を渡して食事に連れて行こうとしても
まあついてこないだろうし、仮に話をできたとしても聞く耳を持たないだろう。

真打はリスクを負って自己表現をぶつけているのだから
お客さんの芸人に対する感想は
芸風が合う合わない、好き嫌いで構わないと思う。
しかし、前座、二つ目は「自分はうまい、面白い」と
勘違いしたところで成長を放棄してしまうし、
観客としても、発展途上の芸の実力はさておいて
当人の成長を応援する気持ちがなえてしまう。
天狗は芸の行き止まり。
この言葉に凝縮された真理は重い。
 

PR
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
西南
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析

362  361  360  359  358  357  356  355  354  352  353 
さんすくみの会   板橋ハイライフプラザ 講談女伊達 第3回公演  内幸町ホール
忍者ブログ [PR]