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大西南
講談、寄席、絵画、音楽、芸術一般の記録
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2010年1月27日(水)18時30分
神田香織一門会(第三回)
上野広小路亭
木戸銭@2000円

▽前説 神田香織
▽神田織奈 伊達家の鬼夫婦
▽田辺駿之介(特別ゲスト) 師、一鶴の思い出
▽神田織音 報恩出世俥
<お仲入り>
▽外かんだ織鏡 ガマの油・炸裂
▽神田香織 佐野の鉢の木

40人前後の入りであったか。
この会は特に足を運ぶ予定ではなかったのだが、
前座の織史くんの去就に関することをよそで聞いたので
会で確認したほうが良いだろうと考えたことと、
駿之介くんが一鶴先生の思い出を語るというので
ちょっと聞いてみようかなと考えてみた。

早いチラシでは開始時間は18時だったが、
実際には開演時間は18時30分に繰り下げられていた。

香織先生の前説で、織史くんはご家庭の事情で
郷里に帰ったということがわかった。
前説の最後では織音さんと織奈さんが師匠の両脇に立ち
三人で、これからもよろしくご声援を、と
挨拶をする場面があった。

駿之介くんは明るい高座だったが、
悲壮感もなく、ほのぼのとした好印象。
亀戸のカメリアホールでのお別れ会の予定の紹介も。

織音さんの報恩出世俥は別名「正直車夫」。
正直者の車夫・小林正吉が稲垣という巡査の厚情にふれ
一所懸命に働くようになると
お客さんの反応が良くなって手間賃も増え
運が開けてゆくというもの。
ある日、人力車にあった忘れ物の財布を紳士が降りた場所まで届け、
そのときはお礼にと申し出のあった食事や大金を断り、
手間賃の五十銭のみを受け取る。
のちに、その紳士がある人に金を貸して抵当に十台の人力車をとったが、
結局貸したお金は返済されず、車が手元に残った。
そっくりその十台を正吉に譲ろうとの申し出があって、車引きの親方になり…。
その紳士は、薩摩藩士で明治の軍人・政治家の黒田清隆であったといい、
また、厚情を受けた巡査の稲垣氏に後年再開し、恩返しを果たす…。
織音さんの清廉なイメージそのままに、嫌味を出さずに見事に読む。

佐野の鉢の木は、何回も聞いた話であるが
日本講談協会の先生方と
香織先生の口跡はちょっと違う。
先代の山陽先生から稽古をつけていただいているはずだから
もとは一緒なのだろうけれどね。

この日は永谷で紫先生の講談教室の日だったそうで
終演後、二階で紫先生に目礼。
一階の出口で織音さんと二言三言ご挨拶。
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