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大西南
講談、寄席、絵画、音楽、芸術一般の記録
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2009年8月23日(日)13時~
第363回花形演芸会 国立演芸場
木戸銭:@1800円

▽柳亭市也 開口一番・落語、たらちね
▽桂 笑生 落語、夏どろ
▽三遊亭王楽 落語、猫の皿
▽鏡味正二郎 太神楽
▽古今亭志ん輔 落語、船徳
<お仲入り>
▽三遊亭丈二 落語、新作…公家でおじゃる
▽THE GEESE コント
①英会話教室
②父親が明かす出生秘話
③「わかりません」と答える店員とお客
▽神田陽司 講談、円山応挙と幽霊画

若干の空席はあったが、券は完売だったか?
ほぼ300人の入り。
この日は演者の個性が強く、
ごひいき連によっては評価が分かれる高座だったように感じた。
ゲストの志ん輔さんは、貫禄を示すものの嫌みがなく見事な高座。
正二郎さんの傘の曲芸ではちょっとしたハプニングも。
陽司くんは落ち着いた口調と脱線の少なさが好印象。
記憶が定かではないが、陽司くんの出囃子はイエローサブマリン?だったか。

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2009年8月20日(木)16時45分~
池袋演芸場8月中席・夜の部
木戸銭:和服割引@2000円

▽前座 落語…間に合わず
▽奇術 松旭斉小天華
▽講談 神田京子、英語版浦島太郎+扇の的
▽落語 春風亭柳太郎、テレクラじいさん
▽落語 三遊亭遊雀、風呂敷
▽漫才 新山ひでや・やすこ
▽落語 三遊亭笑遊、ガマの油
▽落語 昔昔亭桃太郎、ぜんざい公社
<お仲入り>
▽落語 桂平治、おかふい
▽落語 桂歌春、ちりとてちん
▽太神楽 鏡味正二郎
▽講談 神田紅、高橋克彦作『ねじれた記憶』

最初は50人くらいだったが、
終演間際には80人超まで。

遊雀さんの演目は風呂敷だったが、お客のくしゃみや
帰っちゃうおばちゃんのことを
たくみに噺に織り込んで見事だった。
サゲまでたどり着かなかったが、ライブの醍醐味だ。
お客いじりでは、寿輔師匠と桃太郎師匠の双璧かも?
今では落語芸術協会の水にすっかりなじんだ感がある。

桃太郎師匠のぜんざい公社は知る人ぞ知る絶品だ。
個人的には通常のぜんざい公社は伸治師匠のものが好みだが
桃太郎ワールドは別次元の面白さ。
比較できない魅力に満ちている。
なお、北島三郎が歌うブンガチャ節の原曲は
youtubeで聴くことができる。
http://www.youtube.com/watch?v=hrpMXp8t2GA

平治師匠のおかふいは、これまた芸協の真骨頂。
往時の文治師匠の鼻欲しいなどとオーバーラップして
昔の記憶にトラックバックする感じは、まさしく感涙モノだ。
平治師匠は文治師匠ゆずりの源平盛衰記も見事だが、
鼻が欠けてプハプハ?した話し方の見事さは特筆すべきだろう。
あとに続く歌春さんは軽やかさに芸の美しさがある。

正二郎さんの太神楽もオーソドックスで安心感がある。
もちろん、最近では八千代&初音でハラハラするのも楽しいけどね。
ボンボンブラザーズ、キャンディーブラザーズ世代には
正二郎さんの高座は紅さんのヒザとしてしっくりくる。

これだけ盛り上がって主任にバトンを渡すのは
芸協の底力だ。
さて、トリの紅さんだが、
こちらはねじれたハート(桃井かおり?)で、
あたしの記憶も混濁している。
かつて資生堂で紅さんの対談を聞いたときは
お相手が高橋義夫さんだったので、
高橋克彦さんとの切り替えがちょっとむずかしいのだ。
池袋演芸場に向かう前に、
あわてて文春文庫で「ねじれた記憶」を読み返して臨む。
講談というより、むしろモノローグの印象が強く異色だったが、
師匠のパーソナリティがいかんなく発揮される演目とみた。

2009年8月15日(土)21時半から
新宿末広亭
木戸銭@500円

▽神田京子 講談、浦島太郎(英語)+牡丹燈籠
▽笑福亭里光 落語、江戸荒物
▽昔昔亭健太郎 落語、のっぺらぼう
▽橘ノ双葉 落語、松山鏡

観客はざっと200人弱。
二階は開放されておらず、立ち見も少し。

深夜寄席はある程度は実験的な試みも
許されるとは思うが、
この日は観客を喜ばせようとしすぎたか
導入部の脱線がどの演者も空回りしていたように感じる。

あたしの隣りは誰かの応援で来たのか
今風の女性が5~6人のグループ。
開演中も携帯メールはチェックしているし、
ひとりはマナーモードにもしていなかったので、途中で鳴り出す始末。
それでも悪びれる様子はまったくない。
気軽に深夜寄席に足を運んでいるのは良いことだろうが、
完全に時間つぶしで、芸はナメられているとも言える。

もちろん、そういったお姉さんは少数派ではある。
会場に目を走らせると、
お目当ての二つ目がありそうなお客さん、
見るからに寄席ファンとおぼしき人たち、
お盆休みでふらりと初めて深夜寄席に来たと思われる方。
意外なのは結構年配のカップルが目に付く。
寄席の雰囲気は不思議な混成部隊だ。
観客席や桟敷の様子は高座からもよくわかることだろう。
深夜寄席の高座で二つ目が鍛えられることを願うのみだ。

第362回 花形演芸会
国立演芸場
2009年7月18日(土)18時から
木戸銭@1800円

▽柳家小んぶ 落語(前座)子ほめ
▽古今亭志ん公 落語…万病円
▽神田阿久鯉 講談…柳沢昇進録・浅妻船
▽柳家紫文 俗曲…長谷川平蔵シリーズ(いつもの)
 綿屋、石屋、隠れキリシタンなどなど
▽金原亭馬生 ゲスト、落語…らくだ
<お仲入り>
▽ロケット団 漫才(いつもの)
▽林家二楽 紙切り
 桃太郎、ご注文で石川遼、金魚すくい。影絵で少年時代
▽柳家三三 落語…締め込み

300人の定員の会場は満員で、立ち見客が3~4人いる。
トリの三三さんのお客か、年齢層が高い印象。

二楽さんは少しふくよかになって
時折小南治さんと口跡が似ていて驚いた。
三三さんはうまいのだが、終演時間を気にしてか?
少し早口だったような印象。

2009年6月16日(火)12時45分~
6月中席 国立演芸場
木戸銭:@2000円

▽前座 落語、春風亭昇々 雑俳
▽昔昔亭健太郎 落語、のっぺらぼう
▽東京丸・京平 漫才
▽春風亭柳之助 落語、たがや
▽林家花 紙切り(舞妓、松坂牛、えと・羊、カエル、歌丸師匠、横顔)
▽三遊亭園遊 落語、蛙茶番
<お仲入り>
▽北見伸&ステファニー(瞳ナナ、小泉ポロン、+2人)
▽三遊亭遊雀 動物園
▽鏡味八千代・初音 太神楽(五階茶碗、ばち、傘の回し)
▽桂平治 落語、源平盛衰記・木曽義仲

観客はざっと150人というところか。空席が目立つ。
紙切りの林家花ちゃんは、おしゃべりがちょっとぎこちないが
師匠の今丸さんの姿も思い浮かぶ感じがする。
遊雀さんは新潟県の佐渡に行ったエピソードから例の話。
トンビにサンドイッチをさらわれるときのゼスチャーに味がある。
話しぶりで力が抜けた感じが実にうまい。

個人的に強く感動したのは大神楽。
人気は知っていたが、八千代ちゃんと初音ちゃんの高座を見たのは今回が初めて。
立ったままでの五階茶碗はたいへんだと思うが、
八千代ちゃんの芸には安定感がある。
その八千代ちゃんに道具を渡す初音ちゃんの話しぶりがいい味を出している。
往年の永六輔さんを思い出すような、ちょっと舌が長くてろれつが回らないような感じ。
アニメ声のようにもきこえるのだが、たどたどしい話し方だけでお客さんが湧くのだから面白い。
撥の投げ分けに一本ゴトンと落としたり、傘の回しでの鞠が元気良く飛び出してしまうところが
かえって「頑張れ」という気持ちを持たせてしまう。
技術面ではあれこれご指摘もあろうが、若手が頑張っている姿は初々しい。
撥の取り合い(上下取り)は、ボンボンブラザーズの姿が透けて見えるようで、感涙にむせびそうになる。
彼女たちの師匠が勇二郎さんと繁二郎さんなのだから当たり前のことだが
伝統芸能が継承されている様子を高座で拝見できることは至福の喜びである。
初音ちゃんの口上には正二郎さんを感じさせるところもあり、太神楽ファミリーを感じた高座だった。

この日の主任は平治さん。
桃太郎師匠の代演だが、お客さんを沸かす平治さんの力量には
いつもながら感服する。
源平盛衰記のマクラ?の部分で、「まあ、こんなことあんたらに言っても…」と
桃太郎師匠の口真似をするあたりは、平治さん一流の本来のトリへの心遣い。
この日は彦六師匠や柳昇師匠の口真似もあり、サービス満点だ。
終演は16時8分。
定員300人のホールでお客さんの入りがおおよそ半分と
ちょっと寂しかったが大満足で会場を後にした。
 
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